幹細胞プロジェクト みらいバンク

みらいバンクとはAbout Mirai Bank

みらいバンクは、一般患者の皆さまからご提供いただいた細胞や医療情報を適切に管理・保管し、新たな医療技術・医療製品の開発に活用する仕組みのことです。さらに、その成果を社会へと還元していくことを目的としています。

日本の再生医療の問題点の一つとして、製薬企業等が安定的に細胞を入手することが困難で製品化までに時間がかかることが挙げられます。みらいバンクでは、国内の先駆けとして安定的に細胞を供給できる新たなモデルを構築し、この問題点の解決を目指します。

また、本事業で構築したノウハウや体制は公開する予定です。本事業がロールモデルとなり全国に活動が広がることで、多くの企業や研究機関でより迅速に再生医療等製品の開発や商品化が進み、多くの患者様のもとにその成果を届けられることを願っております。

代表者挨拶

清水雄介みらいバンク長
琉球大学 大学院医学研究科
形成外科学講座 教授
2018年にAMED事業「琉球大学を起点としたヒト(同種)体性幹細胞原料の安定供給システムの構築」に採択され、代表者として事業を進めています。
私は永く臨床の外科医として現場の患者さんのニーズを聞いてまいりました。本事業を通してヒト細胞原料の産業利用についての社会受容性を向上させ、多くの企業による積極的な再生医療等製品開発の素地をつくり、様々な疾患で悩まれている患者さんのもとに一日でも早く新しい薬剤を届けたいと考えています。企業の皆様の御協力、御助力をいただけますと幸いです。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。

事業概要

琉球大学を起点としたヒト細胞原料供給体制の実装

琉球大学は2018年度に国立研究開発法人医療研究開発機構(AMED)「国内医療機関からのヒト(同種)体性幹細胞原料の安定供給モデル事業」に採択されました。琉球大学全体で本事業を推進し、企業との連携、学内の必要な規定の制定・改正を行い、2020年7月には国内初の「産業利用倫理委員会」を設置しました。これにより琉球大学から企業に対して倫理的に正しい形で高品質なヒト細胞原料を安定的に供給できる体制を構築しました。現在は再生医療当製品の開発、製造を行っている複数の製薬企業と連携して事業を進めています。

医療機関が企業へ細胞原料を供給する体制を構築する事業

2021年にはAMED事業「再生医療等製品用ヒト(同種)体性細胞原料の安定供給促進事業」にあらためて採択され、更なる再生医療産業の発展につなげることを目指しています。

運営組織

琉球大学組織図
代表者
琉球大学大学院医学研究科
形成外科学講座 教授 清水雄介
関係部門・機関
琉球大学病院 形成外科→脂肪・皮膚の採取を担当します
琉球大学病院 整形外科→軟骨・骨髄の採取を担当します
琉球大学病院 歯科口腔外科→歯髄・骨髄の採取を担当します
琉球大学病院 産婦人科→臍帯・臍帯血の採取を担当します
琉球大学病院 臨床研究教育管理センター→本事業のシステム構築・管理を担当します
琉球大学病院 診療情報管理センター→診療情報の管理を行います
琉球大学先端医学研究センター→細胞原料管理システムの構築と管理、体性幹細胞の処理・発送などを行います
琉球大学研究推進機構→企業窓口を担当します